くろうさぎのブログ

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 85 八栗寺

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登り道にある歓喜天の鳥居

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境内 正面が本堂、左が聖天堂 背後に五剣山

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大師堂と多宝塔

四国八十八ヶ所八十五番札所八栗寺(やくりじ)様です。八十四番札所から歩くと約2時間弱です。屋島の急勾配を一気に下り、今度は五剣山の中腹まで登ります。

途中に洲崎寺様があります。ここには四国霊場の父と呼ばれる真念法師のお墓があります。是非お参りして、ここまで無事に来られたお礼を述べて下さい。

真念法師については

歩き遍路の四国八十八ヶ所 番外2 窪川~足摺岬 - くろうさぎのブログ

でご紹介しましたので確認して下さい。

登り口にはケーブルカーがあります。レトロな車両ですのでご覧下さい。坂を登る途中に草餅の店があります。とても柔らかくて美味です。元気で話し好きのオバちゃんが待ってます。

お寺の山号は背後の山から五剣山といいます。5つの峰を持つ岩峰でしたが江戸時代中期の宝永地震で一番南の峰が崩れました。

八栗と言う名は弘法大師が入唐(にっとう)前に八つの焼き栗をここに植えたのですが、帰国してみると立派に育っていたことに由来します。

境内には歓喜天様をお祀りする聖天堂があります。歓喜天様は聖天様とも呼ばれます。夫婦和合、金運の尊天です。かなり強い尊天ですのでご縁を持つと一生お付き合いしなければなりません。なお、歓喜天様の納経印も納経所で頂けます。十一面観音様との双身のお姿ですので、まず十一面観音様の真言おん まか きゃろにきゃ そわか」をお唱えします。脇侍に軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)様がおられますので次にその真言おん あみりてい うんぱった」をお唱えして、次に歓喜天様の真言おん きりく ぎゃくうん そわか」をお唱えします。

本堂左脇に階段があり上がると中将坊堂があります。中将坊大権現様という讃岐三大天狗の一尊をお祀りしています。大黒天様の化身ですので、真言は「おん まか きゃらや そわか」です。健脚のご利益がありますので、最後まで歩き通せるようお祈りしましょう。天狗さんが祀られていると言うことは、修験道のお寺と言うことになりますね。

大師堂は本堂の右方向に進んだ離れた場所にあります。

真言宗大覚寺派のお寺で、御本尊聖観音様です。真言は「おん あろりきゃ そわか」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 84 屋島寺

 

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仁王門

 

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参道と四天門

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本堂(国の重要文化財

四国八十八ヶ所八十四番札所屋島寺様 です。八十三番札所から歩くと約4時間半です。八十番札所付近の宿を出発すると、途中、39日目の宿高松市で取ることとなります。宿には事欠きませんが、特に瓦町周辺宿が多くあります。繁華街の近くなので浮かれて飲み過ぎないようにしましょう。

このお寺は屋島という溶岩台地上の南嶺と呼ばれる場所にあります。麓から急坂を上がると、古代山城屋島がありますので、折角ですから寄り道してみましょう。

屋島源平合戦屋島の戦い古戦場です。お寺の東側には血の池と呼ばれる池があり、源義経血の付いた刀を洗った池だそうです。

お寺の境内を出て西の方に行くと高松市瀬戸内海一望出来ます。また、瓦投げが出来ます。

境内にはタヌキの石像があり、蓑山大明神様があります。弘法大師を道案内したと言われる太三郎狸を祀ってあります。太三郎狸日本三名狸だそうです。他には佐渡団三郎狸、淡路芝右衛門狸が居るんだとか。何だか、スタジオジブリの”平成狸合戦ぽんぽこ”を思い出します。

本堂は国の重要文化財に指定されています。

真言宗御室派のお寺で、御本尊千手観音様です。讃岐に入ると観音様多いですね。讃岐路全23ヶ寺中、観音様は13ヶ寺と半分以上を占めています。真言は「おん ばざら たらま きりく」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 83 一宮寺

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西門

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本堂

四国八十八ヶ所八十三番札所一宮寺(いちのみやじ)様です。八十二番札所から歩くと約3時間です。五色台を下りて再び讃岐平野を歩きます。

高松の市街地にありますので、途中、昼食を摂る場所には事欠きません。

 

このお寺は名前の通り、讃岐国一宮田村神社様があります。時間に余裕があれば是非お参りしてください。高松藩第二代藩主松平頼常により田村神社様の別当寺でしたが分離させられ、田村神社様の本地仏だった今の御本尊を新たに建てた現在のお寺に遷しました。頼常は徳川光圀水戸黄門)の長男であり、その宗教政策は親譲りの独特なもので神仏それぞれ分けて信仰すべきとの考えでしたので、神仏混淆は許されなかったということです。なぜ、水戸徳川家の嫡男が支藩高松藩の藩主になったかは美しい兄弟愛の経緯がありますのでお調べ下さい。

 

境内の手水舎の左横には薬師如来の祠という、小さな石造りの祠があります。頭を突っ込む地獄の釜の音が聞こえます。悪人抜けなくなるそうです。幸い私は抜けました。

昔、「おたね」という意地悪なお婆さんがいました。地獄の釜の音がするとの噂を聞きつけ、そんな噂話を信用せず、頭を突っ込むと抜けなくなりました。すると閻魔様が現れ今までの罪状を問いただし、地獄の釜の火で炙ります。耐えかねた、おたねさんは今までの罪を詫びました。すると頭が抜け、その後は改心して近所の人と仲良く暮らしましたとさ。

また、薬師如来様の効能で首から上の病気良くなるそうです。でも頭の回転や記憶力は良くならないようです。現に私がそうですから。何度も突っ込んでいるとそのうち良くなるでしょうか?この地獄の釜納経印も納経所で受けられますよ。

 

真言宗御室派のお寺で、御本尊聖観音様です。真言は「おん あろりきゃ そわか」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 82 根香寺

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仁王門

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本堂

四国八十八ヶ所八十二番札所根香寺(ねごろじ)様です。八十一番札所から歩くと約1時間半です。五色台の台地上の山林の中のとても気持ちよい道を歩きます。マイナスイオンの中を歩き気持ちが癒やされます。

このお寺は五色台では青峰にあり、山号を青峰山と言います。

仁王門横の駐車場の左奥に牛鬼の像があります。夕刻など暗い時間に見るとギョッとしますが、どことなくユーモラスです。その昔、この地には牛鬼が居たそうで里に出ては人畜に危害を加えていたそうです。困った住民は山田蔵人という弓の名手に頼み、見事牛鬼を退治しました。牛鬼の角を切り取ってこのお寺に奉納したそうで、その角は寺宝として伝わっています。

このお寺の境内は独特で、仁王門を抜けると一旦石段を下ります。そして急な石段を上ります。登った先、本堂は回廊に囲まれており、まっすぐには本堂に辿り着きません。宝は楽には手に入らないと言うことでしょうか。

天台宗系単立寺院で、御本尊は前の札所に続き千手観音様です。千手観音様は天台宗真言では「おん ばざら だるま きりく そわか」です。「おん ばざら たらま きりく そわか」でもかまいません

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 81 白峯寺

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山門

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本堂(国の重要文化財

四国八十八ヶ所八十一番札所白峯寺(しろみねじ)様です。八十番札所から歩くと約2時間です。五色台と呼ばれるメサ(卓状台地)の上にあります。陰陽五行説から台地上のピークを紅ノ峰・黄ノ峰・青峰・黒峰・白峰山と呼んだことに由来します。このお寺は白峰山にあると言うことですね。

八十番札所から少し進むと急坂を登ります。登り切った上には自衛隊の演習場が広がっています。間違って入らないようにしましょう。砲弾の餌食になるかもしれませんよ。

七十九番札所の隣には崇徳上皇をお祀りする白峰宮様があると書きましたが、なぜ白峰宮様なのかというと、このお寺のある白峰山に崇徳上皇の御陵があることに由来します。お寺の境内には崇徳上皇をお祀りする頓証寺殿があります。その背後に御陵があります。

このお寺の境外に鎌倉時代に建てられた石造の十三重塔があり国の重要文化財に指定されていますが、お寺の国の重要文化財これのみでした。しかし、2017年に本堂、大師堂はじめ一度に9棟もの建物が国の重要文化財指定され、四国八十八ヶ所中で最も重要文化財建築物の多いお寺になりました。

真言宗御室派のお寺で、御本尊千手観音様です。真言は「おん ばざら たらま きりく」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 80 讃岐国分寺

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参道と仁王門

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本堂(国の重要文化財

四国八十八ヶ所八十番札所讃岐国分寺様です。七十九番札所から歩くと約1時間20分です。このお寺までのルートは、先に八十一番、八十二番を済ませた方が効率が良いようです。順打ちにこだわるのであればお勧めしませんが。

このお寺付近で38日目の宿を取るか、山に登って次の札所近くのニューサンピア坂出に泊まることとなります。健脚であればニューサンピア坂出をお勧めします。山上にあるので眺望は抜群です。

さて、このお寺で四国全ての国分寺様を参拝したこととなります。本堂は土佐国分寺様と並んで国の重要文化財に指定されています。

お寺の境内の回りには国分寺遺跡があります。特別史跡に指定されていますので一見の価値ありです。

真言宗御室派のお寺で、御本尊十一面千手観音様です。真言は「おん ばざら たらま きりく」です。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 79 天皇寺

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白峰宮の三輪鳥居(寺院入口)

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本堂

四国八十八ヶ所七十九番札所天皇寺様です。高照院とも呼ばれます。七十八番札所から歩くと約1時間20分です。

崇徳上皇をお祀りする白峰宮様に隣接した非常にコンパクトなお寺です。元々は白峰宮様の別当でした。

崇徳上皇平安時代後期天皇保元の乱で敗れて讃岐国に遠流となりました。都に帰ることを望み恨みを持って崩御されたとされています。このため、鎮魂のために建てられたのが白峰宮様です。

崇徳上皇崩御されたとき、八十蘇場(やそば)の霊泉に浸し都からの使者を待ちました。その21日の間、玉体はまるで生きているかの如くだったと言います。

このお寺に向かう途中、八十蘇場の霊泉と仏堂があります。

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八十蘇場の霊泉と清水屋

霊泉に隣接して清水屋があり、ところてんが名物です。三杯酢はもちろん、関西風の黒蜜もあります。立ち寄って一服してはいかがでしょう?

仏堂御本尊地蔵菩薩様です。真言は「おん かかか びさんまえい そわか」ですね。なお、納経印はありません。

さて、お寺の境内は本堂と大師堂が隣接していますが、納経所は白峰宮様の参道を挟んだ反対側にあります。

真言宗御室派のお寺で、御本尊十一面観音様です。真言は「おん まか きゃろにきゃ そわか」ですね。

 

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