くろうさぎのブログ

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 78 郷照寺

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本堂

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大師堂

四国八十八ヶ所七十八番札所郷照寺様です。七十七番から歩くと約2時間です。

丘陵上にあり境内から瀬戸大橋が見えます。このお寺がある宇多津町は四国側の瀬戸大橋の起点ですので、本州から列車で四国に入り松山や高知方面行きで一番最初に停車するのは宇多津駅です。宇多津駅からこのお寺まで歩くと20分ほどで着きます。本州から入ると最寄りの札所と言うことになります。なお、高松行きなら坂出駅が一番最初に停車する駅になりますので、事情は異なります。

その昔、弘法大師がこのお寺で厄除けの誓いを立てたので、四国八十八ヶ所では二十三番札所と並んで厄除け祈願で有名なお寺です。

また、踊り念仏の開祖、一遍上人ゆかりの寺でもありますので時宗、また真言宗のお寺です。二宗共存の珍しいお寺です。御本尊阿弥陀如来様です。真言は「おん あみりた ていせい からうん」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 77 道隆寺

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仁王門

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本堂

四国八十八ヶ所七十七番札所道隆寺(どうりゅうじ)様です。七十六番札所から歩くと約50分です。ここを打ち終えて37日目の宿多度津駅前の宿か、まだ明るければ3km先の丸亀市まで足を伸ばして宿を取ることも選択できます。

お寺の起源には、このような言い伝えがあります。この地の領主だった和気道隆が夜ごと光る桑の木を怪しみ矢を放つと、乳母を射殺してしまいました。これを悲しみ桑の木仏像を刻み安置しました。この道隆の名を取ってお寺の名前としました。

真言宗醍醐派大本山で、御本尊は4ヶ寺連続の薬師如来様です。真言は「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 76 金倉寺

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参道から見える仁王門

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本堂

四国八十八ヶ所七十六番札所金倉寺(こんぞうじ)様です。七十五番札所から歩くと約50分です。このお寺のある場所は善通寺市金蔵寺といい、最寄り駅は金蔵寺駅です。お寺とは「ぞう」の字が違います。

このお寺の手前か、このお寺を参拝後に37日目の宿になります。金蔵寺駅前に1軒、次の札所に向かう途中に1軒、次の札所の最寄り駅である多度津駅前に2軒の宿があります。

このお寺は、弘法大師の甥、智証大師円珍産まれた場所です。智証大師は弘法大師の血縁ですが高野山ではなく、比叡山で修行しました。 つまり天台宗のお坊さんです。天台座主、つまり天台宗のトップになりましたが、共に天台宗を盛り立てた慈覚大師円仁袂を分かち比叡山の南東の琵琶湖の畔にある園城寺(おんじょうじ/三井寺)様を賜り、そちらを本拠とする天台寺門宗を起こしました。

明治時代には客殿が陸軍第11師団に配属された乃木希典大将の仮住まいとなったことがあります。

智証大師ゆかりの寺であることから、天台寺門宗別格本山で、御本尊は3ヶ寺連続して薬師如来様です。真言は「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」ですね。なお、大師堂には弘法大師と共に智証大師お祀りされていますので、智証大師の御宝号南無大師智慧金剛(なむだいしちえこんごう)」も「南無大師遍照金剛」と一緒に唱えましょう。 

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 75 善通寺

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金堂(国の重要文化財

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五重塔(国の重要文化財

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西院仁王門

四国八十八ヶ所七十五番札所善通寺様です。七十四番札所から歩くと約20分です。

途中には真魚少年が遊びながら仏像を作ったと言われる仙遊寺様があります。小さなお堂で、納経印善通寺様で頂けますよ。御本尊延命地蔵菩薩様です。真言は「おん かかか びさんまえい そわか」ですね。

お寺はとても広く東院と西院に別れています。歩くと境内の中央へと入って行きます。

その手前の左手に古い建物の熊岡菓子店というお菓子屋さんがあります。ここの”カタパン”は有名です。とても堅いパンというよりビスケットか洋風煎餅のようなものでしょうか。歯が弱い人は噛めないほどとても堅いです。人気があるので店が開いていても午後には買えない場合が多いです。運良く買えれば是非どうぞ。

熊岡菓子店の先の右手に西院の仁王門が見えます。まずは金堂(本堂)のある東院にお参りしましょう。その後、御影堂(大師堂)と納経所のある西院をお参りしましょう。御影堂は佐伯真魚、つまり弘法大師がお生まれになり少年時代を過ごした屋敷があったとされる場所です。とうとう弘法大師の生誕地に到着しました。なお、弘法大師の生誕地は諸説ありますが、一般的にはこのお寺と言われています。

御影堂の地下には戒壇巡りがあり弘法大師のお声を聞くことが出来ます。また、西院の善通寺会館は宿坊になっています。この日は少なくとも5ヶ寺お参りしますので、のんびりと歩く方は七十番札所付近の宿を出発したらこの宿坊で参籠するのも良いでしょう。お参りを終えて善通寺市内にある宿でも良いと思います。

さて、お寺の名前ですが、弘法大師の父君佐伯田公(さえきのたぎみ/または佐伯直田公(さえきのあたいたぎみ)ともいいます)の善通(よしみち)から取られました。このお寺のある善通寺市香川県では観音寺市と並んでお寺の名前から市の名前が付けられています。

金堂と五重塔は国の重要文化財です。金堂内は入ることが出来、堂内をぐるりと回れます。また、五重塔は特別拝観の時期に塔内に入ることが出来ます。

真言宗善通寺派総本山で、御本尊は前の札所に続いて薬師如来様です。真言は「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 74 甲山寺

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山門

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本堂

四国八十八ヶ所七十四番札所甲山寺(こうやまじ)様です。七十三番札所から歩くと約30分です。

甲山という兜を伏せたような形の山の北側を回ってお寺に入ります。お寺の名前はこの山由来します。兜を被った仏様と言えば毘沙門天様です。境内には毘沙門天様を祀った多聞天があります。多聞天とは毘沙門天様の別名です。なお、毘沙門天様はこのお寺の御本尊ではありません。なお、毘沙門天様の納経印も納経所で頂けますので、折角ですからお参りしましょう。境内は広くありませんので、すぐにお参り出来ます。真言は一度、六十三番札所で出ました。「おん べいしら まんだや そわか」でしたね。

真言宗善通寺派のお寺で、御本尊薬師如来様です。真言は「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 73 出釈迦寺

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山門と奥の院・捨身ヶ嶽禅定(後方左上部)

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境内 本堂(左)と大師堂(右)

四国八十八ヶ所七十三番札所出釈迦寺(しゅっしゃかじ)様です。七十二番札所から歩くと約10分です。前の札所から上方に見えています

元々、七十二番札所の奥の院でした。珍しい寺院名ですが、このお寺の上方に見える我拝師山(がはいしざん)に真魚少年が登り、衆生を救いたい、救えなければ我が身を捧げると崖から身を投げました。すると、お釈迦様天女を遣わし助けました。成長して、少年は弘法大師となり、衆生を救いました。お釈迦様が真魚少年を助けに現れたと言うことで、出釈迦寺と言います。

我拝師山の山腹にはお堂が建っていて、捨身ヶ嶽禅定と言い、このお寺の奥の院となっています。結構な登りですので、登れない人のためにこのお寺の境内に遙拝所があります。奥の院の納経印はこのお寺の納経所で頂けますよ。

真言宗御室派のお寺で、御本尊はお寺の名前の通り釈迦如来様です。お釈迦様は四十九番札所以来ですので御真言をお忘れかもしれませんね。真言は「のうまくさんまんだ ぼだなん ばく」でしたね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 72 曼荼羅寺

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参道と本堂

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大師堂

四国八十八ヶ所七十二番札所曼荼羅寺様です。七十一番札所から歩くと約1時間です。このお寺から弘法大師の故郷善通寺市になります。途中にこのお寺の奥の院七仏寺様があります。お寺の名前は冠していますが無住のお堂です。このお寺の納経所で納経印を頂けますよ。御本尊薬師如来様です。

このお寺の南隣に門先屋旅館という3階建ての立派な宿がありました。今は更地で、お寺の駐車場になっています。耐震基準に満たないと言われ建て替えを余儀なくされましたので、泣く泣く廃業したそうです。果たして香川県でそのような建物が倒壊する地震がどの程度の頻度であるのでしょうか?状況に応じて考えて頂きたいものです。

このお寺の境内には立派な松がありましたが、平成14年に松食い虫のために枯死しました。跡に笠松大師がお祀りされています。立派だった松を偲んで手を合わせましょう。

真言宗善通寺派のお寺で、御本尊大日如来様です。真言は「おん あびらうんけん ばざらだとばん」ですね。

 

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