歩き遍路の四国八十八ヶ所 75 善通寺
四国八十八ヶ所七十五番札所は善通寺様です。七十四番札所から歩くと約20分です。
途中には真魚少年が遊びながら仏像を作ったと言われる仙遊寺様があります。小さなお堂で、納経印は善通寺様で頂けますよ。御本尊は延命地蔵菩薩様です。御真言は「おん かかか びさんまえい そわか」ですね。
お寺はとても広く、東院と西院に別れています。歩くと境内の中央へと入って行きます。
その手前の左手に古い建物の熊岡菓子店というお菓子屋さんがあります。ここの”カタパン”は有名です。とても堅いパンというよりビスケットか洋風煎餅のようなものでしょうか。歯が弱い人は噛めないほどとても堅いです。人気があるので店が開いていても午後には買えない場合が多いです。運良く買えれば是非どうぞ。
熊岡菓子店の先の右手に西院の仁王門が見えます。まずは金堂(本堂)のある東院にお参りしましょう。その後、御影堂(大師堂)と納経所のある西院をお参りしましょう。御影堂は佐伯真魚、つまり弘法大師がお生まれになり少年時代を過ごした屋敷があったとされる場所です。とうとう弘法大師の生誕地に到着しました。なお、弘法大師の生誕地は諸説ありますが、一般的にはこのお寺と言われています。
御影堂の地下には戒壇巡りがあり弘法大師のお声を聞くことが出来ます。また、西院の善通寺会館は宿坊になっています。この日は少なくとも5ヶ寺お参りしますので、のんびりと歩く方は七十番札所付近の宿を出発したらこの宿坊で参籠するのも良いでしょう。お参りを終えて善通寺市内にある宿でも良いと思います。
さて、お寺の名前ですが、弘法大師の父君、佐伯田公(さえきのたぎみ/または佐伯直田公(さえきのあたいたぎみ)ともいいます)の諱、善通(よしみち)から取られました。このお寺のある善通寺市は香川県では観音寺市と並んでお寺の名前から市の名前が付けられています。
金堂と五重塔は国の重要文化財です。金堂内は入ることが出来、堂内をぐるりと回れます。また、五重塔は特別拝観の時期に塔内に入ることが出来ます。
真言宗善通寺派の総本山で、御本尊は前の札所に続いて薬師如来様です。御真言は「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」ですね。
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