くろうさぎのブログ

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 71 弥谷寺

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仁王門

 

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本堂

四国八十八ヶ所七十一番札所弥谷寺(いやだにじ)様です。七十番札所から歩くと約3時間です。仁王門まで坂を上りますが、そこから本堂まで階段が続きますので気合いを入れて上りましょう。

本堂から下る際には本堂の右横の階段を使って下さい。左手に小さい風化しかけた阿弥陀三尊の磨崖仏がありますので是非ご覧になって下さい。

このお寺は死者が帰る場所と言われています。参道脇にはお墓が幾つもあります。私はごく僅かに冷たいものを感じますが、霊感の強い人には結構ヒシヒシと霊気が伝わるようです。このお寺にお参りして、境内に漂っている霊を連れ帰る方もいらっしゃるのだとか。何だか稲川淳二さんの話のようになってきました。

仁王門前には「俳句茶屋」というお店がありました。一句ひねりながらお茶を飲んで一服していました。今は移転していますが、それはまたいつの日にかご紹介しましょう。

仁王門と本堂の間に大師堂があります。納経所もこちらになります。この大師堂は岩屋に入り込んだようになっており、大師堂の建物内を奥に進むと「獅子之岩屋」という奥の院になります。佐伯真魚(さえきのまお)少年が学問をしたところだそうです。真魚とは弘法大師の幼名です。この辺りまで来ると弘法大師の出身地に近く、出生少年時代伝承が数多くなります。納経所では奥の院の納経印も頂けますよ。

真言宗善通寺派大本山で、御本尊千手観音様です。真言は「おん ばざら たらま きりく」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 70 本山寺

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仁王門(国の重要文化財

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境内 本堂(国宝)と五重塔

四国八十八ヶ所七十番札所本山寺(もとやまじ)様です。六十九番札所から歩くと約1時間です。このお寺辺りで36日目の宿となります。早めに投宿したい方観音寺市に宿が多いので遍路宿でもビジネスホテルでも選べます。このお寺の近くにも2軒の宿があります。頑張って歩きたい方はもう6kmほど進むと高瀬駅近くに3軒の宿があります。

このお寺の本堂鎌倉時代後期の正安2年(1300年)に建てられ国宝に指定されています。四国八十八ヶ所3つめの国宝建築物ですね。仁王門室町時代の建物で国の重要文化財です。香川県有数の古いお寺です。なお、香川県の国宝建築物はこの本堂と坂出市にある神谷神社(かんだにじんじゃ)様の本殿の2棟のみです。神谷神社様はこぢんまりとした神社ですが美しい社殿です。

2020年4月、このお寺は四国三十六不動霊場二十九番札所になりました。四国八十八ヶ所のお寺が他の四国規模の霊場の札所を兼ねるのは例がありません。不動霊場巡拝を兼ねて参拝する人には嬉しいですね。

高野山真言宗のお寺で、御本尊四国八十八ヶ所唯一の馬頭観音様です。真言は「おん あみりと どはんば うんはった そわか」です。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 69 観音寺

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仁王門

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本堂(国の重要文化財

四国八十八ヶ所六十九番札所観音寺(かんんじ)様です。六十八番札所から歩くと1分ほどです。つまり神恵院様とは同じ境内です。三十七番札所から三十八番札所三十八番札所が最も遠いのですが、逆に六十八番札所から六十九番札所が最も近い札所間となります。たまにはこうした楽もしたいですね。従って、納経所は同じ場所になります。

お寺の名前が市の名前になっている、この市を代表するお寺ということになります。観音寺市と言いますが読み方は「かんんじし」で、お寺とは読み方が違いますので少々ややこしいです。

本堂室町時代の建物で国の重要文化財に指定されています。

真言宗大覚寺派のお寺で、御本尊聖観音様です。真言は「おん あろりきゃ そわか」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 68 神恵院

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参道

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本堂

四国八十八ヶ所六十八番札所神恵院(じんねいん)様です。六十七番札所から歩くと約2時間です。概ね平坦な道です。

元々はこのお寺と丘陵を挟んだ反対側にある琴弾八幡宮様の別当でした。明治時代の神仏分離によりこちらに移転しました。本堂は今の本堂の右上にあったのですが、平成14年に今の場所に鉄筋コンクリート造で建てられました。お堂自体はお寺っぽいのですがそれを取り巻く壁が打ちっぱなしのコンクリートで特徴的です。

なお、琴弾八幡宮様は現在、このお寺の奥の院となっています。

真言宗大覚寺派のお寺で、御本尊阿弥陀如来様です。真言は「おん あみりた ていせい からうん」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 67 大興寺

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仁王門

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本堂

四国八十八ヶ所六十七番札所大興寺(だいこうじ)様です。六十六番札所から歩くと約2時間半です。六十六番札所を9時に出たとして昼前ぐらいに到着します。このお寺あたりで昼食になります。なお、この札所から香川県になります。

山号は小松尾山といい、そこから別名を小松尾寺と言います。門前には四国八十八ヶ所中、最も絵になる道標があります。あえてその写真は掲載しません。ご自身で確かめて見て下さい。

さて、道標ですが遍路道の道すがら無数に立っていたり貼られています。遍路石と呼ばれる歴史的な道標から、簡易な立て札、シールまで色々とあり矢印をたどって行けば各札所に着きます。まるでロールプレイングゲームの中で自身が歩いているかのように思えてきます。道標、江戸時代から現在まで石で出来たものが多く立っていますが、一番古いものは江戸時代の貞享2年(1685年)に立てられたもので室戸市松山市にあります。寄付を募って多く立てた方もおり、江戸時代前期では四国遍路の父と呼ばれる真念法師、江戸時代後期武田徳右衛門明治から大正にかけての中務茂兵衛などが上げられます。中務茂兵衛は故郷の山口県を飛び出し、生涯に200回近くも歩いて巡拝したと言いますから凄いですね。四国ではさながら生き仏のように崇められていたと言います。現代では、へんろみち保存協力会の道しるべが著名です。宮崎建樹さんと言う方がほぼお一人で立てられましたが2010年に亡くなり、現在は後継の方達が古くなったものを更新しています。

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へんろみち保存協力会の道しるべ

これがその道標です。これは7年前に撮影したもので、老朽化していますので今は新しくなっていると思います。歩き遍路はこうした先人達の遺産で歩けているわけです。いや、歩かせて頂いていると言った方が正しいでしょう。

さて、お寺ですが天台宗になったり、真言宗のお寺になったりしたことで、珍しいことに本堂向かって左には弘法大師を祀る大師堂、右には天台大師を祀る天台大師堂があります。天台大師とは最澄さんではなく中国の智顗(ちぎ)さんのことです。

真言宗善通寺派のお寺で、御本尊薬師如来様です。真言は「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 66 雲辺寺

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仁王門

 

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境内から見た阿波の山並み

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本堂

四国八十八ヶ所六十六番札所雲辺寺(うんぺんじ)様です。讃岐最初の札所ですが住所は徳島県三好市です。四国八十八ヶ所最も高い標高910m雲辺寺山のほぼ山頂にあります。涅槃の道場なのになかなか楽をさせては頂けません。六十五番札所から歩くと約6時間です。途中で35日目の宿になりますが、麓の三好市池田町佐野の民宿岡田しかありません。もし岡田が取れなければ、もう少し池田市街地寄りの白地荘になります。岡田辺りまで送迎してくれます。岡田は90歳過ぎのご主人が夕食後に雲辺寺までの山道とその後の観音寺辺りまでの攻略法を教えて下さる人気の宿です。定員は10名なのでシーズンであれば当日予約はまず無理と思って下さい。1週間前でも厳しいかもしれません。

岡田を出るといきなり朝っぱらから標高差約670mを登ります。まあ2時間もあれば着きますよ、ご心配なく。

戦国時代、土佐の戦国大名長宗我部元親がこのお寺を訪ね住職に四国統一の夢を語ったと言います。

車遍路の場合、山上近くまで車道があり上ることも出来ますが、一般的には香川県側からロープウェイを使って往復します。

このお寺は本堂内でお勤め出来ます。堂内に入ると右手に金属製の黒不動と呼ばれるお不動様が出迎えてくれます。

真言宗御室派のお寺で、御本尊千手観音様です。真言は「おん ばざらたらま きりく」ですね。

 

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 65 三角寺

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参道

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本堂 右奥が大師堂

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春の境内

四国八十八ヶ所六十五番札所三角寺様です。これで伊予の札所最後になります。六十四番札所から歩くと約11時間かかります。ここまでの途中で34日目の宿になります。小松を出ると四国中央市土居町土居辺りの宿を取ることをお勧めします。伊予土井駅前に2軒の宿があります。

伊予最後のこの札所は標高353mなのでそこそこ登ります。この辺りで昼食になると思いますが周辺には店がないので麓の伊予三島市街で調達しておいた方が良いです。

境内は春にはが咲き綺麗です。江戸時代の俳人小林一茶が春に訪れて「是でこそ 登りかひあり 山桜」と詠んでいます。

高野山真言宗のお寺で、御本尊十一面観音様です。真言は「おん まか きゃろにきゃ そわか」ですね。

さあ、次は最後の涅槃の道場に入ります。

 

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