くろうさぎのブログ

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 67 大興寺

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仁王門

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本堂

四国八十八ヶ所六十七番札所大興寺(だいこうじ)様です。六十六番札所から歩くと約2時間半です。六十六番札所を9時に出たとして昼前ぐらいに到着します。このお寺あたりで昼食になります。なお、この札所から香川県になります。

山号は小松尾山といい、そこから別名を小松尾寺と言います。門前には四国八十八ヶ所中、最も絵になる道標があります。あえてその写真は掲載しません。ご自身で確かめて見て下さい。

さて、道標ですが遍路道の道すがら無数に立っていたり貼られています。遍路石と呼ばれる歴史的な道標から、簡易な立て札、シールまで色々とあり矢印をたどって行けば各札所に着きます。まるでロールプレイングゲームの中で自身が歩いているかのように思えてきます。道標、江戸時代から現在まで石で出来たものが多く立っていますが、一番古いものは江戸時代の貞享2年(1685年)に立てられたもので室戸市松山市にあります。寄付を募って多く立てた方もおり、江戸時代前期では四国遍路の父と呼ばれる真念法師、江戸時代後期武田徳右衛門明治から大正にかけての中務茂兵衛などが上げられます。中務茂兵衛は故郷の山口県を飛び出し、生涯に200回近くも歩いて巡拝したと言いますから凄いですね。四国ではさながら生き仏のように崇められていたと言います。現代では、へんろみち保存協力会の道しるべが著名です。宮崎建樹さんと言う方がほぼお一人で立てられましたが2010年に亡くなり、現在は後継の方達が古くなったものを更新しています。

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へんろみち保存協力会の道しるべ

これがその道標です。これは7年前に撮影したもので、老朽化していますので今は新しくなっていると思います。歩き遍路はこうした先人達の遺産で歩けているわけです。いや、歩かせて頂いていると言った方が正しいでしょう。

さて、お寺ですが天台宗になったり、真言宗のお寺になったりしたことで、珍しいことに本堂向かって左には弘法大師を祀る大師堂、右には天台大師を祀る天台大師堂があります。天台大師とは最澄さんではなく中国の智顗(ちぎ)さんのことです。

真言宗善通寺派のお寺で、御本尊薬師如来様です。真言は「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」ですね。

 

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