歩き遍路の四国八十八ヶ所 76 金倉寺
四国八十八ヶ所七十六番札所は金倉寺(こんぞうじ)様です。七十五番札所から歩くと約50分です。このお寺のある場所は善通寺市金蔵寺町といい、最寄り駅は金蔵寺駅です。お寺とは「ぞう」の字が違います。
このお寺の手前か、このお寺を参拝後に37日目の宿になります。金蔵寺駅前に1軒、次の札所に向かう途中に1軒、次の札所の最寄り駅である多度津駅前に2軒の宿があります。
このお寺は、弘法大師の甥、智証大師円珍の産まれた場所です。智証大師は弘法大師の血縁ですが高野山ではなく、比叡山で修行しました。 つまり天台宗のお坊さんです。天台座主、つまり天台宗のトップになりましたが、共に天台宗を盛り立てた慈覚大師円仁と袂を分かち、比叡山の南東の琵琶湖の畔にある園城寺(おんじょうじ/三井寺)様を賜り、そちらを本拠とする天台寺門宗を起こしました。
明治時代には客殿が陸軍第11師団に配属された乃木希典大将の仮住まいとなったことがあります。
智証大師ゆかりの寺であることから、天台寺門宗の別格本山で、御本尊は3ヶ寺連続して薬師如来様です。御真言は「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」ですね。なお、大師堂には弘法大師と共に智証大師もお祀りされていますので、智証大師の御宝号「南無大師智慧金剛(なむだいしちえこんごう)」も「南無大師遍照金剛」と一緒に唱えましょう。
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