くろうさぎのブログ

くろうさぎです。ご覧頂き、ありがとうございます。撮影した写真を中心に投稿しています

歩き遍路の四国八十八ヶ所 番外1 日和佐~室戸岬

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古目大師(徳島県最後の番外札所)

この先のトンネルを抜けると高知県

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明徳寺(東洋大師

高知県最初の番外札所

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海上人堂

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難所ゴロゴロ浜(室戸岬への道)

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佛海庵

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御厨人窟(みくろど/空海修行の洞穴)

二十三番札所を出て、次の二十四番札所までは歩きで2日半を要します。札所間の距離では三十七番札所から三十八番札所までに次いで2番目に長い距離で、75kmあります。しかし、しばらくただ海と山と空だけの雄大と言えば聞こえは良いのですが、殺風景で人家も少なく単調な道をひたすら南に向かって歩きますので、こちらの方が過酷です。早速、修行の道場に突入というわけです。
一番札所を出発したお遍路さんは二十三番札所の境内から本堂を背にすると、ここで初めて海を見ます。そして、牟岐町内妻で海を間近に見て潮騒を聞きます。あとはひたすら左に海です。

牟岐辺りで7日目の宿となった人は、高知県東洋町の国道沿いにある民宿で8日目の宿をとって下さい。野宿派の方は東洋町の民宿街から少し進んだ先の明徳寺東洋大師)様の境内に通夜堂(簡易宿泊施設)がありますので、お寺に申し出て泊めて頂くと良いでしょう。そこから先20km程宿はありません

9日目のんびりと歩きたい人は20km程進んだ先の室戸市尾崎に民宿が2軒ありますのでそちらに泊まると良いでしょう。「ロッジおざき」「民宿徳増」がありますが、どちらも良い宿です。そこからもう5km程先に進むと「民宿椎名」があります。1日30km以上頑張る!と言う方は更に8km程進むと「ロッジ室戸岬」があります。ご自身の足と相談してどこまで進むか決めて下さい。

 

さて、四国八十八ヶ所や西国霊場には番外札所といって、霊場とゆかりがあるのですが番号の着いていないお寺やお堂があります。特に参拝しなくても霊場巡拝には関係ありません。しかし、日和佐~室戸岬札所間の距離が長いので、ただひたすら歩くだけになります。途中に番外札所が数カ所ありますので紹介しておきます。せっかくですから参拝して見て下さい。

 

まず、牟岐町を過ぎて海陽町に入ってすぐに鯖大師がありますが、こちらはまた後日紹介します。

徳島と高知の県境近く、徳島県海部郡海陽町宍喰浦には古目大師(こめだいし)様があります。小さな仏堂無人ですので納経印は頂けません。御本尊弘法大師です。「なむ だいし へんじょうこんごう」と唱えて下さい。

次に明徳寺東洋大師)様、こちらはお寺ですので納経印を頂けます。御本尊弘法大師です。明徳寺様を過ぎるとおよそ15kmの間には店はおろか、自動販売機さえもありませんので、飲み物はこの明徳寺様のある野根調達しておいて下さい。

昔は国道もなく明徳寺様のある野根を過ぎると干潮を狙って磯を歩いていたそうです。波にさらわれたお遍路さんも少なからず居られたとか。難所ですね。

その何もない15kmの間に海上人堂(ほっかいしょうにんどう)様があります。高見宏史さんと言う方が半身不随の身でありながら台風で倒壊したお堂を再建しました。御本尊海上です。「なむ ほっかいしょうにん」と唱えて下さい。

その先にやっと集落が現れホッとします。そこに佛海庵様があります。以前は庵主が居られて納経印が頂けたようですが今は無住のお堂となっています。御本尊地蔵菩薩様です。真言は「おん かかか びさんまえい そわか」ですね。お堂の裏に江戸時代の回国行者、海上人のお墓があります。

室戸岬に着くと御厨人窟(みくろど)様があります。海食洞で、この洞穴の中で弘法大師が修行中に明星が口の中に飛び込んだ場所と言われます。先にご紹介した『三教指帰』に出てきます。この穴から外を見る空と海しか見えません。そこで「空海」と名乗ったとされます。祠があって大国主命をお祀りしてあります。「なむ だいし へんじょうこんごう」と唱えると良いでしょう。売店で納経印を頂けます。この御厨人窟の崖の上二十四番札所があります。

次回は札所案内に戻ります。


あなたの欲しい写真がきっと見つかります。

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