くろうさぎのブログ

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 23 薬王寺

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仁王門

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本堂

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大師堂

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瑜祇塔

四国八十八ヶ所二十三番札所薬王寺様です。徳島県最後の札所となります。

四国はその名の通り旧国名で4国あるので四国です。因みに九州は9国あるので九州ですね。しかし、九州は7県ですが、四国は旧国がそのまま各県になったので4県です。

遍路旅は4国それぞれに名前があります。すなわち、徳島(阿波)は出発地なので発心(ほっしん)の道場と言います。つまり発心とは菩提(悟り)を開こうとする気持ちのことです。次の高知(土佐)修行の道場と言います。4国中、最も長い距離を歩くのですが札所は最も少ないです。ゆえに自分を見つめる良い機会で、修行の地でもあります。愛媛(伊予)菩提の道場です。距離は高知に次いで長いですが札所は最も多いです。いよいよ悟りに近づくわけです。そして、香川(讃岐)は涅槃の道場と言います。ここで悟りが完成となります。四国霊場を開いたとされる弘法大師の出身地でもあるので、意味深いですね。

歩きだと二十二番札所から4時間ほどですが途中、休憩を挟むと4時間半ほど見ておいた方が良いでしょう。朝7時に二十二番札所前を発つとこのお寺を参拝してお昼ですね。日和佐の町にはお寺のすぐ前に道の駅や飲食店がありますので昼食には事欠かないでしょう。

なお、このお寺には旧宿坊、今は薬師会館という温泉宿が門前にあります。また、日和佐の町には多くの旅館があります。二十一番の麓を出発した人この辺りで7日目の宿となります。次の宿がある場所まではまだ3時間半ほど歩かねばなりませんから、ここで宿とした方が良いでしょう。

なお、二十二番辺りから歩いた人もう少し先に進みましょう。牟岐かその少し先の内妻に宿があります。内妻は目の前の海岸がサーフィンの名所です。

さて、お寺ですが、山の斜面に境内があります。特徴ある瑜祇塔(ゆぎとう)がシンボルです。中四国では厄除けのお寺として有名で、厄除け祈願にわざわざ足を運ぶ人が多いです。33段の女厄坂42段の男厄坂を上ると本堂に着きます。更に60段の還暦厄坂を上ると瑜祇塔です。

山号医王山です。高野山真言宗のお寺で、山号と寺号からお分かりの通り、御本尊薬師如来様です。二十二番札所と連続ですね。真言は、そう「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」ですね。

さあ、このお寺を出ると、歩けど歩けどしばらく札所はありませんよ。


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