歩き遍路の四国八十八ヶ所 56 泰山寺
四国八十八ヶ所五十六番札所は泰山寺様です。五十五番札所から歩くと40分ほどです。このお寺を過ぎると五十八番札所の宿坊まで宿がありません。このお寺には宿坊がありますが、季節限定で3~5月と9月~11月のみです。この季節に歩くのなら31日目はこちらに参籠も良いでしょう。なお、参籠とは宿坊に泊まることを言います。
五十八番札所で参籠しようと思うのなら五十八番札所は標高250mほどの所にありますので山道を登ります。このお寺から五十七番札所を経由して五十八番札所までは5.5kmとそれほど距離はありませんが、北条を朝出るとよほど健脚でなければ無理でしょう。31日目の宿は五十六番札所の宿坊が開いていなければ今治市街に取ることをお勧めします。今治駅前にビジネスホテルなど多数あります。
お寺はこの地を梅雨時に巡錫中の弘法大師が蒼社川が氾濫して困っている住民を見て堤防を築き土砂加持を行ったところ延命地蔵菩薩様が現れ、弘法大師がそのお姿を刻んだことに始まると言います。
元々は真言宗醍醐派のお寺でしたが現在は真言宗単立のお寺です。御本尊は先ほどの伝承の通り延命地蔵菩薩様です。御真言は「おん かかか びさんまえい そわか」ですね。
なお、このお寺を出て左奥に300mほど進むと奥の院の龍泉寺様があります。小さなお堂で、お堂の正面に掛かっている鏝絵が有名です。
こちらの御本尊は十一面観音様です。御真言は「おん まか きゃろにきゃ そわか」ですね。隣にある小さな喫茶店「阿奈波」で納経印が頂けますよ。少し足を伸ばしてみてはいかがでしょう?
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