歩き遍路の四国八十八ヶ所 55 南光坊
四国八十八ヶ所五十五番札所は南光坊様です。五十四番札所から歩くと45分ほどです。
八十八ヶ寺中、唯一「寺」が着きません。但し、正式名称は、別宮山 光明寺 金剛院 南光坊と言います。元々は大三島にある伊予一宮の大山祇神社様の神護寺で24の僧坊のうちの一つでした。しかし、島まで参拝するのは大変なので今治に別宮（べっく）が建てられ、24坊のうちの8坊が別宮の別当寺として移りこのお寺もそのうちの一つだったのです。しかし、戦国時代に長宗我部軍の焼き討ちに遭い、江戸時代になって今治藩主となった藤堂高虎が南光坊様だけを再興しました。
なお、このお寺には別宮大山祇神社様が隣接しています。
真言宗御室派のお寺ですが、昭和53年から平成25年までの35年間は真言宗醍醐派に属していました。元々は御室派だったので元に復しました。
御本尊は四国八十八ヶ所唯一の大通智勝如来様です。御真言は大日如来様と同じ「おん あびらうんけん ばざただとばん」でも「なむ だいつうちしょうぶつ」でもかまいません。
「おん まか びじゃに やじゃにゃ のうびいぶう そわか」と示してある文献などもありますが、これは違います。このお寺の板脇住職が言われているので間違いないです。
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