歩き遍路の四国八十八ヶ所 38 金剛福寺
四国八十八ヶ所三十八番札所は金剛福寺様です。三十七番札所から歩くと3日程度掛かります。足摺半島の先端にあり、すぐ近くに足摺岬があります。
以布利辺りに宿を取っていると、連泊し荷物を置かせてもらって身軽にお寺とを往復出来ます。足摺半島の東側を通り同じ道を打ち戻って次の札所へ向かう人が多いですが、西側を通ってぐるりと足摺半島を一周することも出来ます。20日目の宿は前日の宿に連泊するか、足摺岬周辺に沢山宿があるのでそちらにするか、またはこのお寺の宿坊にするか、色々と選択できます。但し、日程に1日ほど差が出てきます。
このお寺には補陀落渡海(ふだらくとかい)という行がありました。ここだけではなく室戸でも行われていたようですが、特に盛んだったのが那智勝浦でした。海の彼方に補陀落という観音様のいらっしゃる浄土があると信じられていました。特にお坊さんが小さな船に乗り込んでそこを目指すのです。自殺行為です。もっとも、江戸時代になると遷化された(亡くなった)お坊さんを乗せて、いわば水葬という形式を取るようになったようです。
なお、足摺の名は、補陀落渡海を他のお坊さんが実行し、出来なかったお坊さんが足を摺って悔しがったことから名付けられたとも言われています。このお寺の仁王門の扁額には「補陀落東門」と書かれています。ご確認下さい。
真言宗豊山派のお寺で、御本尊は千手観音様です。御真言は「おん ばざら たらま きりく」です。
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