歩き遍路の四国八十八ヶ所 36 青龍寺
四国八十八ヶ所三十六番札所は青龍寺(しょうりゅうじ)様です。三十五番札所から歩くと3時間~3時間半かかります。峠を一つ越え、海に掛かった橋を渡ります。
お寺は横浪半島の先端部の山腹にあります。山号を独鈷山(とっこさん)と言います。弘法大師が唐から帰国する前に法具の独鈷杵(とっこしょ)、三鈷杵(さんこしょ)、五鈷杵(ごこしょ)の3つを唐から海に向かって投げました。独鈷杵はこの地に飛来したのでこの山号がついたと言います。また、五鈷杵は能登見附島に飛来し、三鈷杵は高野山に飛来したそうです。高野山にはその三鈷杵が引っかかったとされる松があり葉っぱが三枚着いていて「三鈷の松」と呼ばれています。
近くに甲子園の常連校、明徳義塾高校があります。相撲部も有名で、横綱だった朝青龍関が高校時代にこの石段で練習をしていました。それで四股名を朝青龍、名前は高校名から明徳としました。
真言宗豊山派のお寺で、御本尊は波切不動明王様です。弘法大師が唐からの帰国の時、嵐に遭いましたがお不動様が波を切って無事に帰国できたので、感謝の念を込めて不動明王像を刻んで納めたのだそうです。
御真言は「のうまく さんまんだばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん」です。長い御真言ですね。これは以前、恩山寺様の際にご説明した中呪です。小呪は「のうまく さんまんだばざらだん かん」です。どちらをお唱えしても良いです。ついでに大呪も記しておきます。火界呪とも言います。長いですよ。「のうまく さらばたた ぎゃていびゃく さらばぼっけいびゃく さらばたたらた せんだ まかろしゃだ けんぎゃきぎゃき さらばびきなん うんたらた かんまん」です。滅多に唱えませんのでご参考まで。
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