くろうさぎのブログ

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歩き遍路の四国八十八ヶ所 12 焼山寺

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参道と山門

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境内

四国八十八ヶ所十二番焼山寺(しょうさんじ)様です。人里から離れた場所にある完全な山寺です。938mの焼山寺山の8合目にあります。

前回、鴨島の町に泊まらなければならないと申し上げましたが、十一番札所からは歩いて速い人で5時間ほど、通常であれば6時間ほど掛かるからです。歩き遍路が最初に迎える試練です。十一番札所の境内脇から焼山寺道と呼ばれる遍路道が延びています。境内を出るといきなり登りが始まります。概ね登りですが下りもあります。朝、十一番札所で納経を済ませ、7時半頃出発すると、アップダウンを繰り返しながら昼過ぎに到着です。昔は柳水庵という仏堂に併設した遍路宿があったのですが無人になりました。野宿の人なら柳水庵の休憩所など途中での宿泊もよいでしょう。途中「へんろころがし」と呼ばれる急坂が6ヶ所あります。とりわけ最後の6ヶ所目はよじ登るほどの急坂が長く続きます。急坂を過ぎてなだらかな登り坂を進むとようやく札所が現れ、これで最初の試練を卒業となります。

お寺の名前は、火を噴く大蛇がいて住民が困っていたので弘法大師法力で岩屋に閉じ込めたと言う伝説に由来しています。民俗学者五来重先生によれば、これは山伏の法力よりも密教者の法力の方が強いのだということを象徴しているのだそうです。

高野山真言宗のお寺で、御本尊虚空蔵菩薩様です。真言は「のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか」です。ちょっと長いですね。真言密教には虚空蔵求問持法という1日1万回の虚空蔵菩薩真言を100日間唱え続ける修行法があります。なんでも記憶力が抜群に良くなるそうですよ。荒行の一つなのでシロウトは決して行わないで下さい。


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