四国別格二十霊場 15 箸蔵寺
四国別格二十霊場十五番札所は箸蔵寺(はしくらじ)様です。所在地は 徳島県三好市池田町州津1006です。四国三十六不動四番札所でもあります。また、金刀比羅宮の奥の院です。別格二十霊場も椿堂様で愛媛県を終え、一旦、徳島県に入ります。四国八十八ヶ所と合わせて巡拝するには四国六十六番より東に向かわねばならずルートとしてはやや巡拝しづらいコースになります。
箸蔵山の中腹にあります。ロープウェイを使って参拝するのが一般的ですが、仁王門前まで細い道を上り仁王門前の駐車場に車を駐めて本殿まで769段の石段を登る事も出来ます。ロープウェイは本坊のある段まであり、そこから本殿まで278段の石段を登ります。この段数が丁度、般若心経の文字数と一致しているので令和元年に各石段に般若心経を一文字づつ取り付けた般若心経昇経段としました。設置に浄財が募られておりましたので、私も一文字寄進させて頂きました。こちらのお寺は御本尊をお祀りしている建物を本堂ではなく本殿と言います。
平成16年に本殿や護摩殿など6棟が一度に国の重要文化財に指定されました。また、平成23年に仁王門など4棟が国の登録有形文化財となりました。文化財建造物の宝庫で、徳島県随一の名刹と言えます。
本坊のある段から池田町の辺りが一望出来ます。佐藤住職は優しい方で博識があります。境内の雰囲気、ご住職のお人柄、私の大好きなお寺の一つです。
真言宗御室派別格本山のお寺で、御本尊は金刀比羅宮の奥の院だけあって金毘羅大権現様です。御真言は「おん くびらや そわか」です。
あなたの欲しい写真がきっと見つかります。
四国別格二十霊場 14 椿堂
四国別格二十霊場十四番札所は椿堂(つばきどう)様です。所在地は 愛媛県四国中央市川滝町下山1894です。邦治山 不動院 椿堂 常福寺が正式名称です。四国三十六不動二十七番札所でもあります。
歩きの方は四国八十八ヶ所六十五番から六十六番への途中にありますので立ち寄りやすいお寺です。車なら山上まで上がる場合は立ち寄れますがロープウェイを使う場合はルートから外れます。
この地で熱病が流行り、弘法大師が病魔を杖で封じ込めました。その杖がやがて椿になったので、椿堂の名が付きました。
大師堂は細い道を挟んで境内の南側にあります。
高野山真言宗のお寺で、御本尊は椿堂様として延命地蔵菩薩様です。常福寺様としては大聖不動明王様です。御真言は地蔵菩薩様が「おん かかか びさんまえい そわか」で、不動明王様が「のうまくさんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うん たらた かんまん」です。
あなたの欲しい写真がきっと見つかります。
四国別格二十霊場 12 延命寺
四国別格二十霊場十二番札所は延命寺(えんめいじ)様です。 所在地は愛媛県四国中央市土居町土居895です。四国八十八ヶ所六十四番から六十五番に向かう途中にありますので立ち寄りやすいお寺です。
別名を、いざり松延命寺と言います。いざり松という弘法大師がお手植えされたと言われる傘状の立派な松がありましたが昭和43年に枯死しました。前の札所の生木地蔵様の楠と言い、立派な木は残るのは難しいものですね。
このお寺の「千枚通し」という護符は有名です。弘法大師が足の不自由な人に祈祷した千枚通し護符を水に入れて飲ませたところ、完治したそうです。そこで、その人は得度しこの地で千枚通し護符を病気やケガの人に授けたと言うことです。毎日一枚ずつ飲むと当病平癒のご利益があるそうです。
真言宗御室派の準別格本山で、御本尊は地蔵菩薩様です。御真言は「おん かかか びさんまえい そわか」です。
あなたの欲しい写真がきっと見つかります。
別格二十霊場 11 生木地蔵
四国別格二十霊場十一番札所は生木地蔵(いききじぞう)様です。所在地は愛媛県西条市丹原町高松248-1です。お寺の名前は正善寺(しょうぜんじ)様です。こちらは境外仏堂で、本堂は北東に少し離れた場所にあります。
名前の通り、生の楠の大木に仏像が刻んであったのですが、昭和29年の台風で倒れました。倒れた木は本堂向かって左に安置されており、仏像部分が切り出されて仏堂に納められています。こうした生木に彫られた仏像は各地にあります。現在でも生きた木に彫られた仏像は、香川県観音寺市で見ることが出来ます。
高野山真言宗のお寺で、御本尊は名前の通り地蔵菩薩様です。御真言は「おん かかか びさんまえい そわか」です。
あなたの欲しい写真がきっと見つかります。
四国別格二十霊場 10 興隆寺
別格二十霊場十番札所は興隆寺様です。所在地は愛媛県西条市丹原町古田1657です。
お寺のある西山(にしやま)を冠して西山興隆寺と呼ばれることが多いです。なお、山号は仏法山です。四国三十六不動二十二番札所でもあります。
愛媛県内屈指の紅葉の名所です。もうそろそろシーズンを迎えます。
本堂下の石垣は松山藩の寺社奉行による普請で、まるでお城のような石垣で見応えがあります。
また、本堂は室町時代前期の文中4年(1375年)に建てられ、国の重要文化財に指定されています。
真言宗醍醐派の別格本山で、御本尊は千手観音様です。御真言は「おん ばざらたらま きりく」です。
あなたの欲しい写真がきっと見つかります。
四国別格二十霊場 9 文殊院
四国別格二十霊場九番札所は文殊院様です。所在地は愛媛県松山市恵原町308です。詳しくは、大法山 文殊院 徳盛寺(とくじょうじ)と号します。
四国八十八ヶ所四十七番札所から四十八番札所への途中にありますので、立ち寄りやすいお寺です。
このお寺は遍路を始めたとされる衛門三郎の屋敷があったとされるところです。
衛門三郎の話については歩き遍路の四国八十八ヶ所 51 石手寺 - くろうさぎのブログに書いていますので割愛します。
この話の中に出てくる、八つに割れた鉢はお寺の南の山の斜面に飛び散って八つの窪地を作ったと言われており、八窪と呼ばれる窪地があります。
また、次々に亡くなった八人の子供達の墓は、お寺の北西にある八ツ塚と呼ばれる八つの古墳がこれにあたると言われています。古墳なので衛門三郎が生きていたとされる平安時代より随分昔になりますが。
真言宗醍醐派のお寺で、御本尊は地蔵菩薩様と文殊菩薩様です。御真言は地蔵菩薩様が「おん かかか びさんまえい そわか」、文殊菩薩様が「おん あらはしゃのう」です。
あなたの欲しい写真がきっと見つかります。